250ccバイクの性能が気になっている方は、実際にどのくらいの速度が出るのか、高速道路での走行に不安がないかなど、さまざまな疑問を持っていることでしょう。
この記事では、250ccは何キロ出るのかという点を軸に、街乗りでの使いやすさや高速道路での加速性能、さらにはメーカーごとの最高速度の違いまで詳しく解説します。
また、125ccや400ccとの違い、年間維持費、法規制、燃費性能といった実用的な情報も交えて、初めて中型バイクを検討する方にも分かりやすくまとめています。
- 250ccバイクの最高速度と加速性能の目安
- 各メーカーの代表モデルごとの性能比較
- 高速道路での走行快適性と注意点
- 125ccや400ccとの性能や用途の違い
250ccは何キロ出る?街乗りと高速走行
250ccバイクの特徴と魅力
250ccバイクは手軽さと走行性能のバランスが取れたクラスです。
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車体が比較的軽く、初めての中型バイクとして選ばれやすいです。
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高回転型エンジンを搭載するモデルが多く、加速性能が優れています。
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車検が不要なため、年間維持費を抑えやすい点もメリットです。
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125ccよりも安定感があり、長距離走行でも安心できます。
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ただし、防風性能や積載性は大型バイクに比べてやや劣る傾向があります。
市街地での実速と感覚
市街地では250ccの排気量が扱いやすく、スムーズな走行と余裕のある加速が可能です。
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発進から時速60kmまでの加速が速く、信号待ちの多い環境でも快適に走れます。
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エンジンの力に余裕があるため、再加速時にもストレスを感じにくいです。
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車体がコンパクトなので、渋滞時の取り回しもスムーズです。
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トルクがあるモデルは、坂道でもスムーズに発進できます。
高速道路合流時の加速性能
高速道路での合流時にも、250ccであれば十分な加速力があり、安全に本線へ入ることができます。
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一般的に100km/hまでスムーズに加速でき、本線の流れに合わせやすいです。
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スポーツモデルでは、時速100km/hまで5〜6秒ほどで到達することも可能です。
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追い越し時の加速にも余裕があり、回転数を上げればレスポンス良く反応します。
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回転をキープしやすく、合流後の巡航も比較的快適にこなせます。
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防風性が低いモデルでは風圧が強く、長時間の高速走行は体力を消耗しやすくなります。
メーカーごとの最高速を比較
250ccバイクの最高速度はメーカーやモデルによって大きく異なります。設計思想やエンジン特性によって、最高速の性能差が現れやすいクラスです。
ホンダ CBR250RR
HONDA公式 https://www.honda.co.jp/CBR250RR/
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最高速度
実測でおおむね 170 km/h前後に到達します。電子制御スロットルと高回転型エンジンが伸びを支え、250 ccクラスではトップクラスの速さといえるでしょう。 -
加速性(0–100 km/h)
0–100 km/hは約 5.9 秒。レスポンスが鋭く、7 速クロスレシオも相まって速度の乗りが非常に滑らかです。街乗りでもトルク不足を感じにくく、ワインディングでも高い回転域を活用できます。 -
高速走行時の快適性
フルカウルが風圧を効果的に分散し、120 km/h巡航でも胸から上に受ける風が抑えられます。ただし前傾姿勢が強めで、長時間走行では手首や腰に負担が出やすい点がデメリットです。
ヤマハ YZF-R25
YAMAHA公式 https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yzf-r25/
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最高速度
平均的に 165 km/h前後が目安となります。ピークパワーはCBR250RRに及びませんが、実用域とのバランスに優れています。 -
加速性(0–100 km/h)
0–100 km/hは約 6.3 秒。滑らかなトルクカーブと軽快なハンドリングが特徴で、回し切らなくても十分に速さを体感できるセッティングです。 -
高速走行時の快適性
セパレートハンドルながら、やや高めの位置に設定されているため前傾がキツ過ぎません。スクリーンも広く、ヘルメット上部の乱流が少なめです。一方でシートが細身なので、長距離では尻が痛くなりやすい傾向があります。
カワサキ Ninja250
Kawasaki公式 https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp/motorcycle/ninja/sport/ninja-250/2024-ninja-250#
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最高速度
実測で 160 km/h前後が一般的です。ピークパワーよりも中速域の厚みを重視した味付けになっています。 -
加速性(0–100 km/h)
0–100 km/hは約 6.5〜6.7 秒。中低速のトルクが太く、市街地からワインディングまで扱いやすいです。高回転の伸びは穏やかですが、6 速でも4000 rpm台から素直に再加速できます。 -
高速走行時の快適性
フロントまわりのカウルが幅広く、風の巻き込みが少ないため巡航安定性が高いです。シート形状も広めで、休憩間隔を伸ばしやすいでしょう。反面、車重が軽いため横風に煽られやすい点には注意が必要です。
スズキ ジクサーSF250
SUZUKI公式 https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsx250frlm5/?page=top
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最高速度
油冷単気筒らしいフラットトルクで、実測では 145〜150 km/h前後が上限となります。ピークパワーより燃費と扱いやすさを優先した設計です。 -
加速性(0–100 km/h)
0–100 km/hはおおよそ 7 秒前後。発進から80 km/h付近までの伸びが力強く、低中速路での扱いやすさが際立ちます。高回転域のパンチは多気筒モデルに譲ります。 -
高速走行時の快適性
ライディングポジションがアップライト寄りで、肩や首が疲れにくいのが長所です。単気筒ながら油冷方式が振動と熱を適度に緩和し、夏場の渋滞でもストレスが小さめ。ただしスクリーンが短く、120 km/h巡航では上半身に風が当たりやすくなります。
排気量ごとに比較(125cc・250cc・400cc)
バイクを選ぶ際は、排気量ごとの性能差も把握することが大切です。
ここでは125cc・250cc・400ccについて、最高速度・加速性・高速走行時の快適性を比較します。
最高速度
- 125cc
最高速度は100〜110km/hが限界です。市街地では十分ですが、追い越しや長時間の巡航にはパワー不足を感じやすいでしょう。※法定速度は60km/h - 250cc
最高速度は140〜170km/h程度に上がります。スポーツモデルであれば170km/hに迫る性能もあり、高速道路の追い越しやロングツーリングにも対応可能です。余力を持って走れるため、スムーズな流れに乗りやすくなります。 - 400cc
最高速度が180〜190km/h前後に達することが一般的です。パワーに大きな余裕があり、速度制限内での巡航も非常に安定しています。エンジンをあまり回さずとも快適に走れる点が大きな利点です。
加速性(0–100km/h)
- 125cc
加速性能においてやや物足りなさがあります。0–100km/hに達するまでに10〜12秒ほどかかるモデルが多く、特に登坂や高速道路の合流では余裕がなく感じる場面もあります。 - 250cc
0–100km/hの加速時間は約5.5〜7秒程度と大幅に向上します。スポーツモデルではさらに速く、ストレスの少ない加速が可能になります。街中やツーリング、高速道路まで幅広い場面で安定したパフォーマンスを発揮します。 - 400cc
0–100km/h加速が約4.5〜6秒とさらに優れています。中低速トルクに厚みがあり、アクセルを軽く開けるだけでもしっかりとした加速が得られます。2人乗りや荷物を積んだ状態でもパワー不足を感じにくいのが特徴です。
高速走行時の快適性
- 125cc
長時間の高速巡航はエンジンの回転数が高く、振動や風圧の影響で疲れやすいです。風に煽られやすく、安定感もやや劣ります。 - 250cc
巡航性能が大幅に向上します。高速道路でも100〜120km/hを無理なく維持でき、モデルによっては防風カウルも装備されています。ただし、ネイキッドタイプでは風圧が疲労につながることもあるため、装備や体力とのバランスが重要です。 - 400cc
高速走行時の快適性が非常に高い排気量帯です。余裕あるトルクと重量、優れた防風性能を備えたモデルも多く、長距離移動にも適しています。回転数が低くても速度を維持できるため、体への負担が少なく、ツーリング中の疲労感も抑えられます。
250ccを買うときに知っておきたいポイント
250ccの年間維持費を把握
250ccバイクは車検が不要なため、同じ普通自動二輪の中でも比較的維持費を抑えられます。
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自賠責保険料は12か月で約7,000円前後、長期契約すると割安になります。
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任意保険料は年齢や等級により異なりますが、年間約2万〜5万円程度が一般的です。
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軽自動車税は年額3,600円で、毎年4月1日時点で所有していれば課税されます。
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オイルや消耗品交換費用は年間1万〜2万円程度を見込むと安心です。
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タイヤ交換やブレーキ整備などを含めると、合計で年間およそ6〜10万円が目安になります。
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ただし、スポーツモデルなどは消耗品の劣化が早く、やや高くなる傾向があります。
免許・法規制のポイント整理
250ccバイクに乗るには「普通自動二輪免許」が必要であり、法的な区分と規制も125ccとは異なります。
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125ccのバイクとは違い、高速道路や自動車専用道路の通行が可能です。
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2人乗り(タンデム走行)も可能ですが、免許取得から1年未満の初心者は自動車専用道路でのタンデムは禁止です。
燃費とタンク容量のバランス
250ccバイクは燃費性能とタンク容量のバランスが良いので、長距離ツーリングにも適しています。
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平均的な燃費はリッター30〜40km程度で、エンジン特性や運転方法で差が出ます。
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ジクサーSF250やCB250Rのような単気筒モデルは、燃費が良くリッター40km超の例もあります。
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タンク容量はおおむね12〜17リットルが一般的で、満タンで300〜500km走行できるモデルもあります。
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ツーリングに適した車種では大容量タンクを採用していることが多く、給油回数を減らせます。
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一方で、スポーツモデルは軽量化のためにタンク容量がやや小さめな傾向があります。
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給油インフラが少ない山間部や長距離ツーリングでは、燃費と容量のバランスを重視することが重要です。