バイクにドライブレコーダーを取り付けたいと考えたとき、まず気になるのが費用や取り付け方法ではないでしょうか。最近ではあおり運転や交通トラブルへの備えとして、バイクにもドラレコを設置するライダーが増えています。
しかし、製品の種類や取り付け方法、さらにはお店によっても費用が大きく異なるため、どこに依頼すればよいか迷う方も少なくありません。また、自分で取り付ける場合の難易度や必要な工具なども知っておくべきポイントです。
このページでは、バイク用ドライブレコーダーの取り付けにかかる費用の目安や、製品ごとの特徴、工賃の相場、取り付け対応店舗の比較などをわかりやすく解説しています。選び方のポイントや注意点もまとめているので、はじめての方でも納得のいく選択ができるはずです。
- ドラレコの取り付けにかかる費用の相場
- 店舗ごとの工賃やサービス内容の違い
- 製品の種類ごとの特徴と選び方
- 自分で取り付ける場合に必要な工具と注意点
工賃と性能の重要性を解説
ドラレコが必要な理由とは
バイクにドラレコを取り付ける最大の理由は、事故やトラブル発生時の証拠を残すためです。
クルマと違って守られる構造が少ないバイクでは、状況証明の手段が非常に重要になります。
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万が一の事故時に、自分に非がないことを証明しやすくなる
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あおり運転や幅寄せなどの危険運転の記録にも役立つ
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信号や道路標識の無視など、第三者に伝えづらい事実も映像で残せる
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一部の保険会社では、ドラレコ装着者に対して割引が適用されることもある
安いドライブレコーダーの危険性
価格だけで選んだドラレコは、いざという時に「映っていなかった」という致命的な事態につながる恐れがあります。
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画質が低く、ナンバーや信号が読み取れない
フルHD未満の解像度や安定しないフレームレートでは、重要な映像がぼやける可能性がある -
夜間や逆光に極端に弱いことがある
HDRやWDRなどの補正機能がない製品では、夜の映像がほぼ使い物にならない -
録画データが保存されない・壊れるリスク
安価なモデルはSDカードとの相性問題や記録エラーが発生しやすく、いざ再生しようとしても映像がない -
防水性が不十分で雨に弱い
IPX規格に適合していない製品は、突然の雨や湿気で簡単に故障することがある -
GセンサーやGPSなどの機能が省かれている
事故時の衝撃を記録、時刻や速度情報を残したりする機能がないと、証拠能力が低くなる -
サポートや保証がない製品も多い
ノーブランドや海外直送の商品は、不良時に対応してもらえないことがほとんど
お店によって工賃は変わる
バイクショップごとに提示される取り付け工賃は異なります。
費用の差は、店舗の立地や作業内容、技術料の設定によって生じます。
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大型チェーン店より、個人店のほうが安く済むこともある
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作業実績が豊富な店舗は信頼性があるがその分料金が高め
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同じモデルのドラレコでも、配線の通し方や取り付け位置で作業時間に差が出る
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一部の店舗では持ち込みパーツの取り付けを断られることもある
- 車種やカウルの構造により、作業が複雑で費用が高くなることもあります
店舗ごとの価格と特徴
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レッドバロン(全国チェーン)
工賃:約30,000円前後
車種や取り付け難易度に応じて変動。会員専用モデルとのセット購入で割引あり。
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ナップス(バイク用品店)
工賃:約17,600円〜(前後カメラ/ネイキッド車の場合)
ドラレコ本体の購入が必要。持ち込み時は追加料金あり。
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2りんかん(バイク用品店)
工賃:約15,800円〜25,800円(前後カメラ)
車両のカウル脱着や配線加工の有無で変動。作業保証あり。
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ライコランド(バイク用品店)
工賃:約13,000円〜20,000円
基本取付料に加え、車種別追加作業が必要な場合あり。
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バイク王(ショップ連携)
工賃:通常22,800円 → セール時は11,400円(同時購入限定)
車両購入時に限るキャンペーン価格。単体取付は通常料金。
おすすめのドラレコ(性能重視)
前後カメラタイプ(カエディア)
Kaedear(カエディア)は、コストパフォーマンスに優れたバイク用品を展開する日本ブランドです。スマホホルダーやUSB充電器など、実用性と使いやすさを重視した製品が特徴で、初心者からベテランまで幅広いライダーに支持されています。デザイン性と機能性のバランスが良く、価格も手頃な点が魅力です。
スマートモニター付きモデル(カエディア)
ナビや音楽再生機能もあり、多機能性を重視したい人に人気です
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モニターをハンドル付近に設置するため、スペースが限られているバイクでは追加作業が必要
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機能面ではナビ・音楽・通話連携などを備えるモデルが多く、コストに見合った利便性がある
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高性能モデルでは録画機能以外にもスマホ連携やリアカメラミラー表示など、価格相応の価値
配線不要のモデルも選択肢に
シンプルに取り付けたい人には、配線不要のバッテリー内蔵型モデルが向いています。
特に取り外して充電できるタイプは複数のバイクで使い回しができて便利です。
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車両の電源に接続しないため、配線作業が不要で取り付けが簡単
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ヘルメットやハンドルに取り付けるだけで、すぐに使い始められる
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給電不要なため、バイクの電装系に負荷をかけない
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録画時間が限られているので、長距離ツーリングには不向きな場合がある
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振動や落下への耐性はモデルごとに差があるため、選ぶ際は仕様をよく確認
MUFU(ムフ)は、台湾発のバイク用品ブランドで、特に高性能なバイク用ドライブレコーダーで知られています。シンプルな設計と高い操作性が特徴で、防水・防塵、長時間録画、Wi-Fi接続など実用性に優れた機能を搭載。手軽に取り付けられ、ツーリングや日常走行の記録に適した、信頼性の高い製品を展開しています。価格と性能のバランスが良く、多くのライダーに支持されています。
自分で取り付けるには(上級者)
簡易なモデルや電源を取らないタイプであれば、自分で取り付けることも可能です。
ただし、電源配線が必要なモデルにはある程度の工具と知識が求められます。
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ヘルメットマウント式やUSB電源モデルは初心者にも比較的簡単です
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カメラ位置の固定には注意が必要で、視野角を確保する工夫が求められます
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配線作業に不安がある場合は無理せず業者に依頼しましょう
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DIYで失敗した場合、追加費用がかかるケースもあるため慎重に判断することが大切です
必要な工具(基本)
- プラスドライバー/マイナスドライバー(外装・カバーの取り外し)
- 六角レンチ(バイクのネジ規格により必要)
- ニッパー(配線の切断)
- ラジオペンチ(細かい部品の固定や曲げ加工)
- 絶縁テープ/防水テープ(配線の保護)
- 配線ガイド(フレーム内への配線通しをスムーズにする)
- インシュロック/結束バンド(ケーブルの固定)
- テスター(電源の確認。特にACC電源を取る際に使用)
- はんだごて or エレクトロタップ(電源線の分岐接続に使用)
事前に問い合わせるべき理由
ドラレコの取り付けを依頼する際は、事前にショップへ問い合わせて確認することが非常に重要です。
これは「対応不可」や「追加費用の発生」といったトラブルを防ぐために欠かせません。
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店舗によっては持ち込み取り付けを断っていることがあります
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機種によってはバイクへの適合確認が必要になる場合があります
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工賃の見積もりは、バイクの構造やカスタム状況によって変動します
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混雑時期や予約の有無により、対応までに日数がかかることもあります
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ケーブルの取り回しや設置希望箇所の相談も、事前確認しておくとスムーズです