バイクの購入を検討していると、中古にするべきか新車にするべきかで悩む人は少なくありません。なかでも、中古バイクについては「やめた方がいい」という声も多く、慎重になっている方もいるでしょう。実際、中古車には価格のメリットがある一方で、トラブルや失敗のリスクも確かに存在します。
この記事では、中古バイクを選ぶ上で注意すべき点やリスク、評判、そして初心者にとっての適切な選択肢について、具体的かつ客観的な情報をもとにわかりやすく解説しています。さらに、中古ならではの魅力や、選び方のコツ、現行・人気モデルの特徴と価格帯まで幅広く紹介していきます。
- 中古バイクが敬遠される具体的な理由
- 中古を選ぶ際に避けるべき車両の特徴
- 実際の購入者のリアルな体験談と評判
- 初心者が安全にバイクを選ぶための判断基準
バイク中古やめとけと言われる理由とは
中古のバイクはやめとけと言われる理由
知識がないまま中古を選ぶとトラブルに巻き込まれるリスクが高いためです。
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整備の知識や点検の経験がないと、見た目が良くても内部に重大な問題を抱えたバイクを見抜けない
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外装だけが美しく整えられた車両でも、エンジン内部や足回りが劣化しているケースがある
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購入直後に修理や部品交換が必要になることがあり、想定外の出費で後悔する人も多い
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保証がない店舗や個人売買の場合、トラブルが起きてもすべて自費で対応
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初心者は「安さ」だけで判断してしまいがちで、結果的に問題のある車両を選ぶ傾向がある
中古を買うリスクを具体的に解説
中古バイクは価格面で魅力がある反面、状態や保証内容によっては大きなリスクを伴う買い物になります。
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メーターの交換歴や走行距離詐称といったトラブルも存在し、正確な情報が得られないケースもあります。
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生産終了モデルは部品が手に入りにくく、修理が長期化したり修理代が高額になるリスクがあります。
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改造歴のあるバイクは一見魅力的でも、安全性や耐久性に不安が残ることがあるため注意が必要です。
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車検の残り期間が短い車両を購入すると、納車後すぐに数万円規模の追加費用が発生する。
初心者は新車がおすすめな理由とは
バイクに慣れていない初心者には、新車の方が安全で安心な選択肢になります。初めての一台にこそ「トラブルの少なさ」が大切です。
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購入直後から点検や部品交換の心配がなく、整備不要ですぐに安心して乗り出せる
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パーツがすべて新品のため、突然のトラブルや故障が起こりにくい
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メーカー保証が付いており、万が一の不具合も無償で対応してもらえる安心感がある
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購入時にプロの説明を受けられるので、初心者でも操作やメンテナンスの理解がしやすい
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安心して乗れる環境があることで、操作に集中でき、ライディング技術の習得が早まる
どんな中古がヤバいのか見分け方
中古バイクの中には、一見問題なさそうでも危険な車両が紛れているため、購入前の見極めがとても重要です。
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外装が極端にキレイすぎる車両は、事故歴や転倒歴を隠すためにリペイントされている可能性がある
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エンジン始動後に異音がする、アイドリングが不安定な車両は内部の消耗が進んでいる
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ハンドルの動きに違和感がある、フレームやステップに歪みがある車両は事故車の可能性が高い
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走行距離が少ない割に消耗部品が劣化している場合、メーター巻き戻しやメーター交換の疑いがある
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明らかに相場より安い車両は、トラブルを抱えているケースが多い
中古を買った人の評判をチェック
中古バイクを購入した人の口コミには、満足した点だけでなく、後悔につながった事例も多く見られます。
良い評判
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「ちょっとキズはあったけど、その分安く買えて、最初からマフラーとかもカスタム済みだったからかなり得した気分です」―20代男性・中型免許取りたて・初バイク
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「新車だと納期が長いって言われたんですけど、中古にしたら1週間で納車されて、すぐツーリング行けました」―30代女性・リターンライダー・子育て中の休日ライダー
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「最初の1台だったからキズつけないか不安だったけど、中古だとあんまり気にせず乗れるから、気楽でよかったです」―10代後半男性・学生・原付からステップアップ
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「自分でオイル交換とかしてるうちにバイクのことを覚えてきて、だんだん整備が楽しくなってきました」―40代男性・DIY好き・セカンドバイクとして購入
悪い評判
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「見た目はきれいだったのに、エンジンがすぐ不調になって…修理代でかなりお金が飛びました」―20代女性・初心者・バイクは完全に未経験からスタート
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「安さに釣られて個人売買で買ったけど、ブレーキの効きが悪くて怖かったし、整備費も高くついて結局後悔しました」―30代男性・節約志向・ネットで購入
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「メーターの距離がすごく少なかったから飛びついたけど、実はメーター交換歴があったって後から知ってショックでした」―50代男性・バイク歴あり・久々のバイク購入
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「納車されてすぐにブレーキパッドもディスクも交換時期で、最初から整備に出費がかさみ、新車にすればよかったかも…って思いました」―20代男性・中型免許取り立て・最安値で探していた人
中古車の選び方 おすすめ6選
中古を買うときのポイントとは
外見や価格に惑わされず、見落とされがちな細部のチェックと信頼できる販売先の選定がカギになります。
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整備履歴を必ず確認する
オイル交換や点検記録が残っているバイクは、前オーナーが丁寧に乗っていた可能性が高く、状態が良い傾向があります。整備手帳があるかどうかを販売店に確認しましょう。 -
エンジン始動時の音と排気をチェック
始動に時間がかかる・アイドリングが安定しない・白煙や黒煙が出るなどの症状があれば、エンジンに問題を抱えている可能性があります。 -
フレームやステップ周辺の歪み・サビを確認する
転倒歴や事故歴は、見えにくい部分の変形やサビに現れます。ハンドルを左右に動かしたときの違和感や、足回りの変形がないかも見てください。 -
消耗品の状態で追加出費を予測する
ブレーキパッド、チェーン、タイヤ、バッテリーなどが劣化していると、納車後すぐに出費が発生します。事前に交換済かどうかを聞いておくのがポイントです。 -
ショップの保証・返品対応を確認する
「現状販売」の車両は安く見えても、トラブル時にすべて自己負担になります。3か月〜6か月の保証がある店舗を選ぶと安心です。
現行モデルでおすすめの中古
現行モデルの中古バイクは、新しさとコストのバランスが取れており、初心者にも選びやすい選択肢です。
ホンダ「レブル250」 250cc
1 新車の価格 約65万〜68万円
2 中古の価格 約43万〜55万円前後
3 バイクの特徴
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低めのシート高で足つきが良く、小柄な人でも安心
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単気筒エンジンで扱いやすく、振動も少なめ
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クラシックでカスタム映えするクルーザーデザイン
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車体が軽く、街乗りから軽めのツーリングまで対応
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アクセサリーや純正カスタムパーツが豊富に展開
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初心者〜女性ライダーにも人気が高いエントリーモデル
HONDA公式 https://www.honda.co.jp/Rebel250/
ヤマハ「MT-03」 320cc
1 新車の価格 約72万〜75万円
2 中古の価格 約50万〜65万円前後
3 バイクの特徴
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パンチのある並列2気筒エンジンで加速感がしっかり
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軽量な車体と倒立フロントフォークで軽快なハンドリング
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ネイキッドスポーツらしいデザインと存在感
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ABSやLEDライトなど標準装備が充実
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高速道路も余裕で走れる排気量とパワー
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初めてのスポーツタイプに最適なバランスの良さ
YAMAHA公式 https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-25/
カワサキ「Z125PRO」 124cc
1 新車の価格 約38万〜42万円
2 中古の価格 約25万〜35万円前後
3 バイクの特徴
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小柄な車体で取り回しが非常に楽、街中に最適
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4速ミッション付きで原付二種とは思えない操作感
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遊び心あるデザインでカスタム需要も高い
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燃費性能が高く、維持費が圧倒的に安い
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シート高も低く、初心者や小柄なライダーに優しい
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自宅保管しやすいコンパクトサイズと軽量さ
Kawasaki公式 https://www.kawasaki-motors.com/ja-jp/motorcycle/z/mini-naked/z125-pro/2021-z125-pro#
中古しかない人気モデル
生産終了モデルには、中古でしか手に入らない価値あるバイクが存在します。
ホンダ「CB400SF」 399cc
1 中古の価格 約74万円〜80万円台
2 バイクの特徴
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排気量約400cc・4気筒エンジンで、滑らかで力強い走りが楽しめます
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バランス重視のネイキッドスタイルで、街乗りから高速ツーリングまで対応
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VTEC搭載モデルは中低回転域の扱いやすさと燃費性能が◎
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シート高&重量は程よく、乗りやすさと安定感の両立
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教習車としての採用実績もあり、信頼性と操作性が高評価
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社外マフラーやカスタムパーツも多く、個性を出しやすい
HONDA公式 https://www.honda.co.jp/CB400SF/
ヤマハ「SR400」 399cc
1 中古の価格 约49万〜76万円
2 バイクの特徴
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空冷単気筒エンジン+キックスタートのクラシックな味わいが人気
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ミニマルな構造で故障が少なく、メンテナンスしやすい
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軽量&扱いやすい設計で、原点回帰ライドにも最適
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シンプルなルックスでカフェ racerやカスタムベースにぴったり
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ABS非搭載でもバイク本来の挙動を楽しめる設計
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生産終了後も根強い人気で中古市場の注目度が高い
カワサキ「エストレヤ」 249cc
1 中古の価格 約33万〜48万円
2 バイクの特徴
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250cc単気筒で、クラシカルなフォルムと走りを両立
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クロームメッキフェンダーやタンクでノスタルジックな外観
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車体が軽く、小回りが効いて街乗りにも向いている
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リラックスしたライディングポジションで初心者にも扱いやすい
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社外パーツでカスタムしやすく、レトロな雰囲気を強調可能
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生産終了モデルでも中古で入手しやすく、値崩れしにくい
中古のメリットを改めて見直す
中古バイクは安いだけでなく、新車にはない実用的・心理的メリットがいくつもあります。正しく選べば、コスト以上の満足が得られます。
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価格が安く、乗り出し費用を大きく抑えられる
例えばレブル250の新車価格は約65万円ですが、中古なら状態によっては40万円台から見つかることもあります。差額で装備品や保険を充実させられます。 -
すでに装着されたカスタムパーツが付いてくることがある
マフラー、グリップヒーター、スマホホルダーなどが最初から装備されていれば、自分で揃える手間やコストが省けます。 -
人気が落ち着いたモデルは値崩れしにくくリセールも安定
市場価格が安定しているモデル(例:CB400SF)は、数年乗った後に売却しても、購入時と近い価格で手放せるケースもあります。 -
多少の傷や使用感が気にならず、精神的にラク
新車だと細かな傷が気になりますが、中古なら「多少の使用感があるもの」として気楽に乗れます。転倒時の精神的ダメージも軽減されます。 -
納車までのスピードが早い
新車は予約や輸送の都合で1〜2か月待つことがありますが、中古車は在庫があれば1週間程度で納車されることもあります。すぐ乗りたい人には大きな利点です。
整備する楽しみも中古ならでは
中古バイクは自分の手で手入れを加える機会が多く、機械に触れる楽しさやバイクへの愛着を深めやすいです
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オイル交換やチェーン調整など基本的な整備作業を通じて、自然と仕組みを理解できるようになる
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故障や不調への対応を経験することで、ツーリング中のトラブルにも冷静に対処できる
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消耗部品を交換するタイミングで、自分好みのカスタムパーツに変える楽しみ
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整備経験を積むことで、中古車選びの際にも車両状態を見極める目が養われる
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手をかけたぶんだけ愛着が強まり、乗るたびに「育てたバイク」としての特別感を感じられます。